手指が「腱鞘炎」になりやすいということは、皆さんもお分かりだと思いますが、このいわゆる手指のなかで「腱鞘炎」になりやすいのは「中指」「薬指」です。
しかし「親指」に起こる「腱鞘炎」もあるのです。ここでは「親指」特有の「腱鞘炎」について掘り下げていきます。

親指の付け根に違和感があるなら要注意

最近特に増える傾向にある親指の「腱鞘炎」の原因はずばり「スマートフォン」です。
「スマートフォン」を絶えず持ち歩き、ずっと親指で操作をしながら移動している人があまりにも多く、これで日本は大丈夫?と不安になるほどですね。
片手で使う際には親指を多用しますので、この操作ばかり続けることで「腱鞘炎」になってしまう人が増えています。
親指の「腱鞘炎」になると、ちょっとした動作でも痛みを感じるようになってしまいますし、親指がきちんと機能しなくなると、日常生活にかなりの支障をきたします。
モノを掴む、ドアノブを回してドアを開ける、そういった何でもないことでも辛くなってしまいます。
親指の付け根あたりに違和感を感じた段階で、「腱鞘炎」の可能性があると考えておくことです。

親指の「腱鞘炎」と似た症状の違う病気「母指CM関節症」

親指の「腱鞘炎」に似た症状に「母指CM関節症」というものがあります。
この病気と「腱鞘炎」は親指の側、手首にかけて痛みを伴うため、症状が似ているので自身では、やや判断が難しいかもしれません。
これを自己診断する場合は、以下のようにやってみます。

・親指を内側に入れた形で手を握ります(グーチョキパーのグーの形)
・その状態で手首を小指のほうに向かって曲げます。

これで痛みを感じない場合は「母指CM関節症」の可能性、痛いようなら親指側に「腱鞘炎」になっている「ドゥケルバン病」の可能性があります。

ホルモンバランスから女性がなりやすい

先に挙げた「母指CM関節症」も、親指に起こる「腱鞘炎」も、やはり女性に起こりやすい傾向があります。
これは女性には年代別に「ホルモンバランス」が大きく変化することが多いため。
ホルモンバランスが落ち着いた20代から、妊娠、出産、閉経など、これらの段階で大きくホルモンバランスは変化していくのです。
それとともに、手を酷使する作業が多いことから、やはり女性が手に違和感を覚えることが多いんですね
。 男性もそれらを理解して、是非女性をサポートしてあげてください。

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