「腱鞘炎」で最も多い部分といえばやはり「手指」といわれています。
昨今ではパソコンや電子機器の普及で、同じ指を使い込んだり、指をかなり酷使するといった状況が増えてきています。
しかし日常生活の中で、その症状に気付かずに過ごしてしまい、「腱鞘炎」を悪化させてから気付く人も多いもの。
ここではその症状を確認し、心当たりがあれば出来る限り早い段階で改善できるよう解説していきます。

関節部分が熱っぽい

手指というものは、日常の家事をするだけでもかなり使っているものですね。 「腱鞘炎」にかかる人が意外に「女性」が多いのも、はやり家事・育児・仕事など手指に負担がかかることが多いことが原因になっているのではないでしょうか。 普段の生活をしていても、たまたま裁縫で縫い物をしただけで、いつも使わないような関節を酷使してしまったことで、関節部分がなんだか熱を持っているな…などと感じることがあります。 そういったときには既に「酷使している」と理解し、指を休ませてあげましょう。

ひっかかるような感じ

重い荷物を指で引っ掛けて持ったり、事務作業などを行っていると、指を握る形に曲げ伸ばししただけで何となく引っかかるような感覚になることがあります。 これも「腱鞘炎」になりかけて炎症をおこしかけている、と理解しておきましょう。 「腱鞘炎」は「痛みが起こる前から」と頭に入れておけば、その時点で防ぐことが可能ですね。

思うように動かない

手指に「腱鞘炎」を起こしつつある状態だと、指の曲げ伸ばしが自分の意図したようにできにくくなってくることもあります。 この状態も「腱」「腱鞘」がもう普段の状態ではない、ということですので、これはマズイ、と考えて、作業を控えるべきです。 作業を続けなければならない場合でも、ペースを落とす、休む時間を作るなど心がけてください。

痛みと腫れ

前の症状の段階で気付くことができないと、いよいよ痛みが出てきてしまいます。 痛みが起こった状態は既に「腱」「腱鞘」がスムーズに動かず炎症を引き起こしている状態ですから、腫れも伴ってきてしまいます。 痛みがでた段階ではもうかなり進行している状態ですので、できることなら安静にし、炎症が治まるまで大事を取ることが必要です。

このように、「痛みが出るまで」の段階で改善をはかれることが、なんといっても重要なことです。 「腱鞘炎」を軽く考えず、早い段階で悪化するのを防いでいくことが大切なポイントです。

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