「腱鞘炎」と聞くと、指が痛い、手首が痛い、という症状を思い浮かべるのが一般的ですよね。
しかし実は腱鞘炎にはその症状には「段階」があり、徐々に進行していくものだということはあまり知られていないようです。
実際の「腱鞘炎」の症状の変化を理解し、「痛みが発生する前に」手を打つことができれば、「腱鞘炎」を悪化させることがなくなりますので、その症状についてここでは解説していきます。

前兆 ~だるい・熱を帯びている~

まず作業などが過度に必要になり、その作業に没頭して仕事を行ったときなど、同じ部分を何度も繰り返し使ったことによって起こるのが「筋肉の疲れ」といった感じの「だるさ」です。 それとともに感じるのは「関節の部分が熱を帯びた」ような状態で、この時点でその関節を使いすぎていると認識すべきなのです。 ただこの程度ではなかなか「腱鞘炎」という言葉が頭には浮かんできませんので、ここで安静にしよう、作業を控えよう、と思う方はほとんどいないのが現状でしょう。

初期 ~違和感がある・関節がきしむ~

前兆の段階でまったく気付かずに作業を続けていると、だんだん関節に違和感を感じたり、きしむような感覚を感じるようになります。 人によっては関節から音がするなどといった場合もあり、既にこの段階で軽い「腱鞘炎」炎症になっていると考えたほうがいいでしょう。 しかし実際はここでも「痛みがまだない」状態なので、「腱鞘炎になっている」「これから痛みが出る」という認識がある方は少ないですね。

中期 ~動かすと痛い~

前兆・初期の段階に気付かずにどんどん一部分を酷使する作業を続けてしまうと、次の段階でとうとう痛みが出てきてしまいます。 その時点では、もう「腱」「腱鞘」がスムーズに動く状態ではなく、腫れを伴うようになってしまっている場合も。

場合によっては慢性化・再発を繰り返す

「腱鞘炎」は仕事などの関係でその作業を続けなければならない人が多くかかるものです。 ですから痛みが増した段階では既にかなり酷い状態と認識し、作業を軽減するなどといった改善策を取る必要があります。 さらに同じように作業を続けると、「慢性化」「再発を繰り返す」ことになります。 このように「腱鞘炎」の症状は前兆の段階で既にシグナルが出ているということ。 ここで気付いて、作業をセーブするなどができれば、痛みを伴うような段階にまで達することはありません。 逆に痛みが出ても酷使を続けていると、最悪の場合手術しなければならないようなことにもなりかねない、と認識しておきましょう。

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