何らかの作業を過度に行ったなどの理由から、指や手首が痛くなってしまう「腱鞘炎」。
軽いものならしばらく安静にするだけでも回復しますが、また同じような作業を行わないといけない場合などは、その痛みに悩まされている人も多いもの。
そういった「腱鞘炎」とはどういった状態を指すのか、詳しく解説していきます。

正式名称は狭窄性腱鞘炎

「腱鞘炎」とは関節を動かしている筋肉の力を四肢に伝える「腱」と、「腱」が通っているトンネル状の「腱鞘」のところで炎症を起こしてしまうことで発生したものです。
「腱鞘」が腫れるなどして「腱」がスムーズに通らなくなってしまう状態、といえば想像しやすいでしょうか。
「腱鞘炎」のなかで一番よく知られているのは「狭窄性腱鞘炎」というもので、さらに「腱鞘炎」は「ばね指」と「ドゥケルバン腱鞘炎」という2つに大別されます。

①「ドゥケルバン腱鞘炎」

「ドゥケルバン腱鞘炎」とはは手首部分に起こる炎症で、重い荷物を頻繁に持たなくてはならなかったりすることで発生します。
重い荷物などを持つことで関節に頻繁に負担がかかることで、腱鞘などに腫れを起こし引き起こしています。

②ばね指

「ばね指」とは手指の周辺で起こっている炎症のことを言います。
指を曲げたのちに、伸ばそうと指示を出しても思ったように伸びない、伸ばそうとしたとき痛みが発生するという状態です。
基本的には手指で同じような作業を繰り返し行うなどといった負担が、過度にかかったことから引き起こされる症状です。

誰もがなるかもしれない「腱鞘炎」

以前はピアニストなど特殊な職業などに見られた症状でしたが、最近では生活様式の変化などから、一般の人にも「腱鞘炎」になってしまう人が多くなっています。
特に最近多いのは「パソコン」の普及でタイピングを過度に行った、などといったことから「腱鞘炎」になってしまうこと。
仕事でそういったことに従事している場合、自分の意思だけでやめることもできないため、徐々に症状が悪化してしまうこともあります。
他にも手首の「腱鞘炎」の場合、子供が生まれて2人、3人同時に子育てしている時に、あやしたりしているうちに「腱鞘炎」になってしまうこともあるようです。
基本的には指や手首などに負担がかかり、「痛い」と感じたら、作業の負担を減らす工夫をすること。
腱鞘にかかる負担を軽減できれば、軽度の場合は自然に回復していきます。

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